ジョー・サンプルはクルセイダーズで活動する一方、1970年代以降はソロ・アルバムも精力的に発表している。これは1978年に録音した大ヒットアルバム。このアルバムの成功によってサンプルのソロ活動は弾みがついた。
ジャズ・クルセイダーズからクルセイダーズにおけるサンプルは、テキサスファンクをベースにしたファンキーなピアニストという印象が強かった。ところが本作では、そうしたイメージを一新する新しい感覚の演奏を披露しており、なんともすがすがしくリリカルなピアノが特徴だ。クルセイダーズとはまた違うこのさわやかなテイストで多くのファンの支持を得た。要するにファンク色は隠し味に使い、叙情性を前面に打ち出したのが成功の要因だったようだ。曲はすべてオリジナル。サンプルはもともとコンポーザーとして優秀だったが、その鮮やかな手腕をこのアルバムで強烈にアピールした。どの曲も美しく、そしてチャーミング。抜群のメロディセンスとアコースティックピアノの美しさに魅了される演奏だ。(市川正二)
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