『次回作に期待。』
ジョス・ストーンの新譜ということですが、前作までのオーガニックさというものが失われていて、その分昨今のヒップホップを多分に取り入れたR&Bが展開されています。
中でもローリン・ヒルとの合作は異色の出来。
ローリンのラップが入るところで鳥肌が立ちました。
作品全体を振り返ってみると、歌自体は、カヴァーアルバムの頃から考えると、ずいぶんしっかりしている印象があります。
ソングライティングもずっとうまくなりました。
けれどアルバムトータルで考えるとどうなのかなぁと思います。
ターゲットを今までのオールドソウル、フィリーソウル愛好者からより一般的なブラックミュージック購買層にシフトしたということはわかりますし、プロダクションの端々にいかにもイギリス人らしいノーザンソウルの香りが漂いますが、今までのファンとしては、首をかしげるところがあるのです。
実際、このプロダクションだったら、マーケティングにおける飛び道具的な意味合いで、BEPかカニエあたりに楽曲提供してもらえばよかったのにと思ったくらいです。
結論として総合点は星三つ。
次回作に期待したいです。
値段の高い日本盤のボーナストラックが結構いいので、輸入版だからといって贔屓目で見れないのがにくいところですね。
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