QUEEN〜Rare & Unreleased Recordings from the Golden Reign of the Queen of Soul〜感想♪

Rare & Unreleased Recordings from the Golden Reign of the Queen of Soul


Rare & Unreleased Recordings from the Golden Reign of the Queen of Soul
『アレサ絶頂期の未発表曲集に悶絶』
”クイーン・オフ・ソウル”アレサ・フランクリンが、文字通り女王だったアトランテイック時代の未発表曲集。デビューアルバムの"I Never Loved A Man...",セカンドの"Aretha Arrives", 続く"Aretha Now", "Soul'69", "This Girl In Love With You", "Spirits In The Dark", "Young, Gifted And Black", "Hey Now Hey(The Other Side Of The Sky)", "Let Me In Your Life"と、歴史的なマッスルショールズスタジオミュージシャン達との邂逅から始まって、ニューヨークでのダニー・ハサウェイらとのセッションを経て、有名なクインシー・ジョンーズとの問題のレコーデイング等からのチョイスとなっていて、曲順はクロノロジカル。あのリイシュー名請負人ライノからのリリースなので、中身は保証付きだ。
鮮烈なシャウトが眩しいデビュー作のデモから、豪華絢爛なヒットアルバムのアウトテイクやシングル盤の別テイクと、聴いていて飽きさせられない内容となっている。久しぶりに60年代のアレサを堪能させてもらった。二枚組CDだが、だれるところのない見事な編集ぶりだ。荒々しくも迫力溢れるサウンドに圧倒されるサザン・ソウル的な一枚目、より洗練されたソウルクィーンの堂々たるボーカルがニュー・ソウル・サウンドに映えるの2枚目といった感じかな。
しかし、このアルバムが天地をひっくり返す程に凄いものかと言えば、必ずしもそうではないだろう。当然ながら、この時代のオリジナルアルバムの濃密さには叶わない。残念ながら、絶好調時のソウルクィーンの余りものであることは間違いがない事実。だが、この残りものはそんじょそこらのものとは違って大変貴重だ。アレサのファンには新しい発見が色々とあるはずだ。リハーサルテイクのリラックスした雰囲気やオーバーダブ前のテープの迫力溢れるサウンド。ミックスやボーカル、演奏等の違いによる新鮮さ。目から鱗が落ちるところが多々ある。このゴスペル・クィーンをいかに上手く料理して、ソウルクィーンとして味付けたのか、その秘密のレシピが垣間見れる。
レーベルオーナー兼プロデューサーのジェリー・ウェクスラーのライナーノートも興味深い。("Let It Be"は元々ポールがアレサに送った曲で、まずアレサが録音したがお蔵入りしていた、しびれを切らしたポールが自分で録音することになったらしい。ウィルソン・ピケットとパーシー・スレッジがスタジオで殴り合い寸前の喧嘩になって、ジェリーが命がけで?止めに入ったなんてねetc.)。未発表曲だけでリリースしてくれたアトランティックとライノにも感謝したい。


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