アグネス・チャン〜アグネス・チャン ベストセレクション〜メランコリー〜感想♪

アグネス・チャン ベストセレクション〜メランコリー


アグネス・チャン ベストセレクション〜メランコリー
『アイドルを超えた女神』
アグネスというと,一般にはアイドル歌手のイメージしか持たれていないだろうが,他のレビューアも書いているように,当時,フォーク・ニューミュージックとのコラボレーションにより,音楽シーンの先端の切り開いていたことは知るひとぞ知る.そのような曲の多くは,シングルカットされずにアルバムに収録されているので,普通のベスト版では味わうことが出来ないが,このアルバムはシングルカットされなかった曲が豊富にセレクトされており,まさにアグネスの隠された一面を堪能できる一枚である.そもそも,彼女は香港ではメッセージシンガーで,アイドル路線は日本で売るためのプロダクションの戦略だったので,こちらが本来の姿というべきだろう.

Disc1 は,70年代の曲が中心で,大野克夫の「冬の灯台」など,まさにあの頃の手作りの楽曲の雰囲気が懐かしい.「ハロー・グッドバイ」は後に柏原よしえがカバーしてヒットさせたが,オリジナルはこちらである.Disc2 は,80年代の少し洗練されたニューミュージック中心.「愛のララルー」はアグネス自身の作曲のなかでは,本人も言っているように最高の出来.山崎ハコの曲があるのも,知らない人が見ると,おー,という感じではないか? アグネスのやや甲高い,それでいて哀愁を帯びた歌声が,フォーク・ニューミュージックの雰囲気とよくマッチして,今聴いてもとても新鮮な印象を受ける.

アグネス自身による曲の解説も,彼女の成長の軌跡をトレースしながら,当時を振り返ることができて,ファンとしては涙ものだ.テリー伊東が,自分の番組で,このアルバムにも収録されている「あなたの肖像」を歌ったエピソードは楽しい.知るひとぞ知るだが,わかる人にはわかっていたのだ.

このアルバムに収録されなかった名曲も数多い.今では,古いアルバムの入手が極めて困難になってしまったが,ぜひ復刻版を出して欲しいものだ.

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