柴田淳 〜ひとり〜感想♪

ひとり


ひとり
『独特のビブラートが心に響く』
柴田淳は最近のシンガーには珍しく、派手なサウンドに頼らず自らの歌声で聴かせるシンガーの一人です。少しハスキーな響き、高音部で見せる彼女独特のビブラートが私たち聴くものに不思議な説得力を感じさせます。このアルバムは彼女の3枚目のアルバムであり、シングル曲「未成年」「あなたとの日々」を、含む全11曲すべてが彼女の自作曲となっています。そして、タイトルにある「ひとり」とは彼女自身の経験から生まれた言葉でしょうが、ここでの彼女には、前作以上に孤独感が歌詞に表現されているような気がします。

ここでは、とりわけシングル曲「未成年」や「あなたとの日々」がいいのですが、他にも印象的なピアノで始まるスケールの大きな「少女」や、消えゆく記憶を雪に喩えた「雪の音」、失恋の悲しみを切々と綴った「コンビニ」等には彼女でしか描けない世界が凝縮されています。またラストの「ひとり歩き」はポップスというより、むしろジャズの響きがするスローバラードで、彼女の囁きかけるようなハスキーボイスがゾクっとするほど心に響く、素晴らしいナンバーに仕上がっています。

彼女にはたとえば2曲目にある「虹」のような‘分厚い’サウンドより、その他の少しシンプルな響きのサウンドで歌われるほうがよく似合うように感じます。たとえば、昔のジャニス・イアンがそうだったように、現在のノラ・ジョーンズがそうであるように。

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