『新たなる一歩』
今回のアルバムは一般リスナーを意識したような"川嶋らしい"アルバムではなく、
むしろアーティストとしての世界観を広げるアルバムに仕上がっています。
そして、明らかに昨年のアルバム「サンキュー!」よりも成長が感じられると思いますよ。
「My Love」や「Someday」など、言うなればありがちで"一般向け"の曲もありますが、
アルバム曲「赤い靴のミモザ」「救世種」などは本当に今までに全く聴いたことのない、それでいて魅力のある曲です。
またシングル曲と「Crying」は言わずもがな、どれも素晴らしい出来だと思います。
個人的にアルバム曲で好きなのは、昭和のアイドルを思わせる80年代サウンド全開の「暑中お見舞い申し上げます」
まるで童話の不思議な世界に迷い込んだかのような「赤い靴のミモザ」
深すぎて一般層には理解できないほどの「救世種」
力強いヴォーカルとメッセージが奏でる「足跡」です。
川嶋さんにはどうしても"路上"や"引き語り"のイメージが強いですが、
このアルバムではそのイメージからいい意味で脱却し、アーティストとしてまた1歩進んだような気がします。
古くからのファンで、引き語りなどに固執するような人にとってはこのアルバムは受け付けないかもしれませんね。
「こんなの川嶋あいじゃない!」なんて思う人もいるかもしれません
でも私はこのタイミングで"いかにも売れそうな路線"に逃げずに、自分の世界を表現した川嶋さんを評価したいです。
新たな挑戦が見られるこの1枚をぜひ多くの人の手にとってもらいたいです。
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