『すばらしいセンス!』
鄭東和の音楽って、ものすごく趣味がいい。センスの塊、というか、センスだけで音楽やってるという感じ。同じ系統では、ピチカート・ファイブの小西康陽がいるが、こちらは時々そのセンスのよさがちょっと厭味になるような出かたをするときがあって素直に楽しめないことがある。聴く人を選ぶ、というか、試すというか、ポップの意匠をまといながらも実は高踏が担保されてあるようなところ。鄭作品にもそうした傾向は無いわけではないが、もっとなんというか大らかで寛容な感じがある。ポップミュージックへのラブのようなものを感じるんである。音像が、高踏的にならず、なんともいえないハピネスに満ちている。彼の最良の部分がもっとも凝縮されているのが、今のところこのデビュー盤。ラウンジだ、レア盤だ、と枝葉ばかりの似非DJ小僧は、この盤煎じて飲む必要があると思う(笑)。
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