『AKINO、驚異の17歳』
尖鋭、菅野よう子が新たに求めた稀有の才能がここにあった―。
もはや言わずもがなな「創聖のアクエリオン」を最初に聴いた時、その芽吹きの予感に、
これ以上ない程に胸が躍ったものだ。ある意味では、坂本真綾とは対極にあるパワーに彩られた歌声。
それはアメリカ仕込みの本格派兄弟ユニットbless4にて若くして培ったハイトーンの驚異の歌唱力だ。
それが真綾同様に菅野&岩里祐穂が描く無垢でまっさらな10代の世界に堂々響きわたるのだ。
確かに『アクエリオン』サントラにて既に何度も聴き馴染んだ名曲たちばかりだが、
その中で今現在の彼女を映す『オーバンスターレーサーズ』OPテーマ「Chance to Shine」は、
やはり真っ直ぐな彼女の歌声を夢と冒険の世界にストレートにぶつけたナイスチューン。
まさに菅野よう子冥利に尽きる歌声とは、AKINOにこそ与えられた栄誉という気もする。
特に「荒野のヒース」は、かつて真綾ソングにて堪能した菅野仕込みのロマンティックさが
ここぞとばかりに味わえる、疾走する切ないラヴソング。新作のOVAアクエリオンEDテーマ
「素足」も岩里詞らしい、決してありきたりでは終わらない新鮮なバラードに仕上がっている。
その一見切ないようで痛い、愛することの矛盾を歌いあげるAKINO。しかし、まだ17歳。
この荒削りな才能が今後どこまで伸びるのか、それだけが今はとても楽しみだ。
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