『無自覚の名盤』
日本のロックの名盤と言ってもいい。はみ出しているのは宮本の唄だけで、演奏はヘビーでタイトでダイナミック。いや、宮本の唄もはみ出す寸前で爆発している。宮本が暴走を始める前の、「4ピースバンド」としてのエレカシが味わえる。
発売当時1988年は、日本でこんな「生々しい音」をCDで出す人は皆無で、時代にはそっぽ向かれたけれど、だからこそ現在でも色あせない。
次作「浮世の夢」から宮本は、独自の路線を確信を持って歩みだし、「ロック」とは言えない「エレカシの世界」を作っていくのだけれど、このアルバムでは4人でロックを演っている。
それじゃあ普通のロックアルバムかというと、やはりへんてこりんでいて、メロディも言葉も唄い方も独特で、それがダイナミックに展開されていて、かっこいいのだ。そこには次作以降の確信的な「エレカシの世界」ではなく、無自覚で(もちろん必然的に)そうなってしまった感じがする。
闇雲に思いっきりバット振ったらホームラン、みたいな。
「優しい川」と「土手」と「待つ男」は聴かなきゃならない!
□ジャンル別
┗ 最新一覧
┗ ロック
┗ ヒップホップ
┗ ポップス
┗ 女性ソロ
┗ 男性ソロ
┗ ネタ
┗ 洋楽
エレファントカシマシ一覧ヘ