この一作前の『Rio de Emocion』から顕著になったラテンロックというか、広汎に非欧米的なリズム感は、デビュー10周年に出たこの作品で加速というより、血肉化した。これはもう新しいかどうかより、kjのリズムに対する天性と日本のロックバンドならではの、宿命的なルーツとしての混血(ハイブリッド)感の表れだ。ドラムンベースなどとの混合より、生音が目立ち、メロディも立った曲が多いことで、これまでのDAより若干、叙情的に感じられるアルバムだが、演奏、メロの良さでも、フォロワーとは格が違うことは明らかだ。分かりやすくラテンな曲もいいが、哀愁とロック的なアイデアが融合したラストはいい意味で10年分のこなれ、を感じる。(石角友香)
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