完売した初の武道館公演当日リリースされたメジャー2ndアルバム。ここでのバンドの音楽的な欲望の翼の広げ方には正直、あ然とする。「南風」でポップソングの王道を自分たちの言葉と音で表現した必然、その成長もアルバムの中では12曲のうちの1曲でしかない。大仰なぐらいのセンチメントをかきたてるオーケストレーションも、ク―ルな打ち込みも、全然浮いていない。ミスチルやサザン級のメロディや、3ピースで鍛錬してきたボトムのしっかりしたビートが、どんなアレンジも栄養にする。そして日常の場を東京に移してからの藤巻の言語表現のなんと爽快なことか。事実に満ち過ぎているのに。希望や絶望の先にこそ、飛び立つ鍵があるからかもしれない。(石角友香)
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