『こういう人を天才と言うのだろう』
桑田佳祐。恐ろしい人物である。前作の「明日晴れるかな」もそうだが、とても50歳を過ぎたおじさんが作った曲とは思えない。自身の曲、サザンの曲も含め、この人は一体何曲作っているのだろうか。どの曲も似ているようで似ていない。とんでもない変な曲を作ったかと思えば、恐ろしいほど美しい曲も作る。サザンや桑田の曲をギターで弾いてみると分かるが、決して難しいコードを使っているわけでもないし、複雑なコード展開をしているわけでもない。あくまでもオーソドックスである。にもかかわらず、どうしてここまで耳に残る印象的な曲になるのであろうか。本作「風の詩を聴かせて」は、まさに波間をゆったりと漂うような気持ちにさせてくれる穏やかな曲である。「白い恋人達」のメロディーラインにも相当うっとりさせられたが、本作も独特の空気感を持つ名曲である。おそらく、こういう人を天才と言うのであろう。一曲ぐらいだったら、いい曲は作れるかもしれない。でも、30年以上ヒット曲を作り続けられるアーティストは他にいないであろう。個人的には、ミスチルぐらいだと思う。残念なことに、桑田のライブのチケットは外れてしまった。絶対行きたかったのに。とりあえずは、ライブDVDの発売を心待ちにするとしよう。
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