音響、そしてリズム的にもかなりの実験作だった『id』を経て、2002〜2003年は彼らを含み、Polarisやハナレグミもガッツリ活動をともにし、いいヴァイブスを放出しはじめた、そんなココロとカラダがいい塩梅で前進するニュアンスが凝縮されたオリジナル5thアルバムだ。元来、ジャズ研っぽい演奏力はお墨付きの彼らだが、ここにきてメロディや歌詞の分かりやすさでポップを表現するでもなく、ぶっちゃけられたさまざまなイマジネーション(時に妄想)そのものがポップ=普遍的だと言わんばかりの充実した楽曲を多産している。ダルなジャズ的アンサンブルに乗せ独白する原田郁子の等身大の姿(「Y・S・G・R」)も新鮮。ロックバンドとしてもっと評価されてしかるべきと思う。(石角友香)
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